自分のてっぺんを知る
「淳子のてっぺん」
Kindleだったので本の厚みを知らず、ダウンロードしたら、読み終わるまでの平均時間7時間49分という大作でした。
にも関わらず、読み出したら止まらず一気に読める程の内容。
昭和14年生れの淳子さん、男女差別は想像もつかないぐらいあったと思います。でもそれは男女の問題でもなく、いつの時代でもある人や社会との問題でした。
1975年5月16日世界最高峰のエベレストに女性で初めて登った方です。
初めは男に「女になんか山は登れるもんか」と言われた事に対抗するような形で女性だけの山岳隊を結成しました。
でもそこでは女性隊としての問題が。
応援してくれる旦那正之さんにその事を伝えた時に言われた言葉は「男の嫉妬ってのは根深いから、足の引っ張っりあいにもなる。ましてや文句や不満を言えない分、鬱憤がたまってゆく。むしろ、自分の意見をきちんと口にできる女同士の隊を羨ましく思う男もいるんじゃないかな。たとえ喧嘩になったとしても、風通しはいいわけだから」
「局地法でやる限り、男同士も女同士も、男と女が混ざった隊も、みんな同じってことさ。人が集まれば必ずトラブルは起こる。それを恐れてちゃ山になんか登れないよ」
確かに登山だけの問題じゃない、自分が何か高みを目指せば必ず問題に出会う、それを恐れず進む事で自分の「てっぺん」を知る事が出来る。
時代は違うけど、生きる指南書になった。
自分の目指すものに挑戦する勇気や希望に打ちのめされました。淳子さんのてっぺんは凄かった。